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プロローグ |
24年前のインド、ウッタカーランド州のマラヤ山中、氷河湖ループクンド湖。石見崎明彦、七瀬京一、仙波佳代子が二百年前の人骨を発掘・・・ |
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第1章 |
七瀬悠(はるか)は、失踪した妹・紫陽(しはる)の葬儀をしようとする義父・京一に反発。そんな時に、担当教授の石見崎明彦から24年前に発掘した人骨のDNA鑑定を頼まれる。そのDNAが紫陽のDNAと一致する・・・ |
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第2章 |
インドでは、24年前の発掘調査員のところに、牛尾と名乗る男が現れる。一方、DNA鑑定の結果を信じられない悠は、石見崎の自宅を訪れ、石見崎の遺体を見つける。そして研究室からは人骨が盗難されたとの連絡が入る。石見崎の通夜の夜、悠は石見崎の姪・唯に声をかけられて、悠は妹・紫陽を、唯は石見崎の娘・真理を探すことで協力する・・・ |
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第3章 |
悠と唯は石見崎のパソコンから、仙波佳代子の関連を知る。ふたりは仙波佳代子と接触し、石見崎の殺害現場で見つけた髪の毛が仙波のものだと突き止める。そんな時、悠は平間孝之という記者の接触を受ける・・・ |
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第4章 |
悠と唯は、仙波から情報を得るために仙波邸を訪れ、そこで隠れて見たパソコンで殺される直前の石見崎からのメールを発見する。研究室に戻ってきた悠の前に牛尾が現れ、調査から手を引くように警告される。そこで、二百年前の人骨と紫陽のDNAが一致したことを牛尾に話してしまう。その後、京一を張っていた平間のところに牛尾が現れ襲われる。そして翌日、研究室の前に平間の骨が入った箱が置かれていた・・・ |
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第5章 |
牛尾の出現で危険を感じた悠は唯を遠ざける。翌日、警察の事情聴取を受ける中で、紫陽はもともと存在していなくて、悠の幻想だと知らされる。悠はそのことを信じることができず、紫陽と暮らしていた実家に戻り紫陽が存在していた痕跡を探す。そして、ふたりの秘密基地だった、閉館した山城美術館で、母から紫陽への手紙を見つける・・・ |
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第6章 |
悠は、仙波の孫を誘拐したと脅かし、仙波にループクンドの人骨の研究データを渡すように迫る。データを受取った悠は、真相のすべてを仙波から聞き出す。そして石見崎が仙波に見せたいものがあると言っていた、ある研究施設を訪れる。そこには京一がいた・・・ |
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第7章 |
すべての真相が明らかにされる。しかし、牛尾を抹殺しようとした京一は逆に牛尾に殺されて、次は悠が標的となり牛尾に追われることになる・・・ |
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エピローグ |
四年後、悠は山城美術館を唯とともに寄付を募り、山城美術館を復活させる。落成式の日、悠と唯を陰から見守っていたのはある宗教団体の教祖だった・・・ |