2026年5月29日(金)鑑賞 Netflix
2025年11月23日(日)公開 / 上映時間:135分 / 製作:2025年(日本) / 配給:ギャガ
【監督】 秋山純
【キャスト】
 横田慎太郎:松谷鷹也 / 横田まなみ:鈴木京香 / 北條史也:前田拳太郎 / 小笠原千沙:伊原六花 /
 横田真子:山崎紘菜 / 遠藤記者:草川拓弥 / 田中秀太:萩原聖人 / 土屋明洋:上地雄輔 /
 掛布雅之:古田新太 / 金本知憲:加藤雅也 / 鍵山博久:小澤征悦 / 川原潔:嘉島陸 /
 村上華:小貫莉奈 / 幸原美玖:長内映里香 / 安井直太:長江健次 / 虎風荘の寮長:ふとがね金太 /
 澤居修:平泉成 / 沼田徹:田中健 / 門倉勉:佐藤浩市 / 平田勝男:大森南朋 /
 川藤幸三:柄本明 / 横田真之:高橋克典
【あらすじ】
2013年のドラフト会議で、阪神タイガースから2位指名を受けた18歳の横田慎太郎(松谷鷹也)。16年の開幕戦では一軍のスタメンに抜てきされ、初ヒットを記録するなど、誰もがその将来に大きな期待を寄せていた。ところが間もなく、慎太郎の視界にボールが二重に見えるという異変が生じる。医師の診断は脳腫瘍という、21歳の若者には過酷なものだった。それでも慎太郎は、家族や恩師、チームメイトら多くの人々に支えられながら、病との闘いに立ち向かっていく。19年9月の引退試合では、奇跡のバックホームを披露し、スタジアムを感動に包んだ。しかし、慎太郎のドラマはそこで終わりではなかった・・・
【感想】
昨年話題になった映画なので、いつか観たいと思っていましたが、2時間を超える映画なのでなかなかその機会を持つことができませんでした。

後半、特に、母・まなみ(鈴木京香)と父・真之(高橋克典)の会話、病室での慎太郎と北條(前田拳太郎)との会話、葬儀での川藤(柄本明)の弔辞のシーンは泣きそうになるくらいに心にぐっとくるものがあって良かったと思いました。しかし、横田慎太郎という人物をよく知らない人間にとっては、なぜ慎太郎が周りの人たちにこれほどまでに愛されたのかをもっと伝えてほしかったですし、慎太郎の努力や苦しみを母や周りから見た姿ではなく、慎太郎自身で伝わる形にしてほしかったと思います。そうすれば、もっと慎太郎という人物の心情に入り込むことができて、もっと感動が伝わったのではないかと感じました。慎太郎よりも主体は母のまなみではないかということが強く感じられる構成だったことも、慎太郎自身の感情がつかみにくい原因だったのかもしれません。

全体の映画の作り方も、2時間以上の映画にもかかわらず、ひとつのシーンが細切れのように時間が進んでいくというように感じられて、記録映画を見せられているような感じもしました。そのわりには、慎太郎が書いた「奇跡のバックホーム」という本を出版する経緯や思いは何も語られていませんでしたし、引退後精力的に行っていた講演会の内容もありきたりの内容がほんの少し紹介された程度でした。どういう思いで執筆や講演を行ったのか、何をみんなに伝えたかったのかという大切なところにもう少し時間を時間を割いてほしかったと感じました。

横田慎太郎という人物、過酷な運命、そういうことには心揺さぶられるものがありますし、本人の強さや誠実さや優しさも感じられます。しかし、映画作品ということを考えると、私はちょっと物足りなさを感じてしまう映画でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。