2024年2月12日(月)鑑賞 DVD
2021年9月23日(木)公開 / 上映時間:121分 / 製作:2021年(日本) / 配給:東映=日活
【監督】 河合勇人
【キャスト】
 相馬日和:田中圭 / 相馬凛子:中谷美紀 / 富士宮あやか:貫地谷しほり / 島崎虎山:工藤阿須加 /
 伊藤るい:松井愛莉 / 徳田実:木下ほうか / 幡ヶ谷卓:長田成哉 / 窪塚豊:関口まなと /
 阿部久志:米本学仁 / 医師:国広富之 / 衆議院議長:寺田農 / 相馬多和:片岡愛之助 /
 小津智祐:嶋田久作 / 相馬崇子:余貴美子 / 相馬日向:永尾柚乃 / 原久郎:岸部一徳
今は気楽な映画を観たい気分なので、さらりと観ることができるだろう「総理の夫」を観ました。内容は、妻が総理になってしまった日和と初の女性総理になった凛子の夫婦のお話です。日和の欲の無い良き夫ぶりと、凛子の可愛い妻であり清廉で凛々しい政治家の相手を思う気持ちが中心に描かれていて、ほんわかとした優しい気持ちで観ることができる映画でした。政治の世界にありがちなドロドロした腹立たしい出来事も無く(原久郎が日和を貶めるという出来事はそれほどでもない描き方)、嫌なストレスもありませんでした。そんな中で起きた凛子の妊娠について、凛子の総理を続けて日本を正しい姿に変えたいと思う気持ちと、子供を大切にしたいと思う気持ちの葛藤はちょっと考えさせられました。そんな大切な時期に妊娠するというのは避けられたのではないかと、つい古い考えに陥ってしまいましたが、本来は、女性であれ男性であれ、どんな環境でも私生活を犠牲にしなくても仕事を続けることができる社会になるべきなんだろうなと、そんなことを思ってしまいました。最後の日和の記者会見での発言は、内容よりもその演技の迫力に少しウルっと来てしまいました。面白かったというほどではありませんが、夫婦観や政治観の理想をちょっと感じたいなというには良い映画だと思いました。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。