2024年1月18日(木)鑑賞 DVD
2011年12月10日(土)公開 / 上映時間:136分 / 製作:2011年(日本) / 配給:東宝
【監督】 鶴橋康夫
【キャスト】
 光源氏:生田斗真 / 紫式部:中谷美紀 / 安倍晴明:窪塚洋介 / 藤原道長:東山紀之 /
 桐壺更衣・藤壺女御:真木よう子 / 葵の上:多部未華子 / 夕顔:芦名星 / 彰子:蓮佛美沙子 /
 弘黴殿女御:室井滋 / 六条御息所:田中麗奈 / 桐壺帝:榎木孝明 / 藤原行成:甲本雅裕 /
 頭の中将:尾上松也 / 一条天皇:東儀秀樹 / 王命婦:佐久間良子
NHK大河ドラマ「光る君へ」を楽しみに観ている私ですが、実のところ源氏物語はおおまかなストーリーや登場人物は知っていますが、細部まで読み込んだことはありません。この機会に書物だけではなくて過去の映像作品もいろいろと観ておきたいと思ってこの映画を観てみました。キャストも魅力的な配役で、観ているだけでも面白いのではないかと思いました。期待通りの作品で、寝る前の2時間以上の長丁場の映画でしたが、最後まで興味深く観ることができました。物語は、現実の藤原道長と紫式部の世界と、紫式部が仕える彰子や一条天皇へ読み聞かせる源氏物語の世界が並行して進みます。源氏物語は、六条御息所の情念の強さゆえの夕顔、葵の上への嫉妬と藤壺への思いを中心に描かれます。そしてその六条御息所の光源氏に対する深い情念は、実は紫式部の藤原道長に対する暴走しそうな深い情念を描いたものであり、その気持を物語の中に封じ込めたのです。そのために紫式部は藤原道長を重ねる光源氏には、恋愛においてつらい人生を送らせる物語としたということです。それが千年の時を越えた源氏物語の真実という解釈です。「光る君へ」では、紫式部と藤原道長との関係と、源氏物語の誕生の関係をどう描かれるのか興味深いところです。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。